市況 market conditions 2004 10 7
一般の人から、今の相場は、わかりにくいと言われます。
「経済の状況は、それほど変化がないのに、
9月下旬は、ひたすら株価が下がり続け、
今度は、10月上旬になると、ひたすら株価が上がり続ける。」
この原因は、いろいろあります。
たとえば、日経平均の先物に大口の売りが出ると、
現物市場も、それにつられて株価が下がります。
逆に、先物に大口の買いが入ると、現物市場もつられて株価が上がります。
現状では、先物が、株価を支配しているとも言えます。
また、9月下旬は、中間決算の時期で、
機関投資家や証券会社のディーラーが動きにくく、
こうした人たちの買い支えがなかったので、
小口の売りでも、値を崩す銘柄が多かったと思います。
10月になり、こうした投資家が戻ってきましたので、
反動で、株価が急上昇したとも言えます。
しかし、こういうことは、
一般の人には、わかりにくいと思いますので、
相場が落ち着くまで、避けた方がいいと思います。
9月下旬から10月上旬は、株価のブレが大きくなりました。
こういう時は、「現物買い」と「信用売り」のセットという方法がありますが、
これは、一般の人には無理だと思います。
10月6日の相場は、
「世界的にモノの値段が高騰する状況では、価格支配力を持つ企業がいい」という相場でした。
さすが、プロはすごいと思いました。
どのような状況にも対応できるのが、プロです。